インタビュー

Interview

コリーン
豊心福祉学園 介護福祉学科
Q
介護を学ぶきっかけは?

 「家庭的な雰囲気」、そして、「寄り添うあたたかさ」。日本が持つ介護を学びたいと思い、日本語を勉強し、福祉の学校に入学しました。
 私はフィリピンで生まれ育ちました。フィリピンでは理学療法士の勉強をしていましたが、フィリピン・ネグロスオクシデンタル州と社会福祉法人豊の里が連携して開設した「日本語トレーニングセンター」で勉強する機会が来日するきっかけとなりました。この日本語トレーニングセンターでは、日本語だけではなく、日本の文化や習慣、介護の基礎知識についてカリキュラムが組まれています。勉強をしているうちに、「日本の文化についてもっと知りたい」「違う国での勉強や生活を経験して視野を広げたい」「日本の介護スキルについて勉強したい」と考えて来日しました。そして、日本語学校で1年間勉強して豊心福祉学園に進学しました。介護に関する勉強は大変ですが、情熱があれば頑張れると思っています。特に人間の心と体のしくみについて勉強することが好きです。私は、介護施設でのアルバイトもしています。ここでは、学校での勉強や実習ではカバーできないことを経験できています。学校や実習で勉強したことを実践する機会もあるので、とても役立っています。
 一人ひとりに向き合って、コミュニケーションをとる姿勢。一人ひとりの「人生に寄り添う」姿勢。現場で実践されているスタッフに教えていただきながら、スキルアップにつなげていきたいと思っています。

Q
将来の夢や目標は?

 すべては「ひとりとひとり」が向き合うことから、はじまるのだと思っています。仕事でも、私生活においても、向き合い、寄り添うことを大切にしていきたいと考えています。日本での生活が始まってから、学校の先生やアルバイト先の方々だけでなく、近所に住む日本人の方たちからも親切にしていただいて感謝しています。
 また、日本の規律正しい習慣やルールがあること、そして四季を感じることができることも好きなので、いつか家族ができた後も日本での生活を続けていきたいと思っています。花や動物(特にチューリップ・ニホンジカが好き)とふれあえるような旅行にも行ってみたいです。また、小さい時から動物が好きなので、いつか働いて貯めたお金を使って、母国にアニマルシェルターを作り、動物の命や安全保護にも貢献したいと思っています。
 私は日本の家庭的な雰囲気が好きなので、認知症高齢者のグループホームでの介護(認知症ケア)に一番興味を持っています。また、色々な介護施設や事業所での経験もしていきたいとも思っています。ご利用者からの「ありがとう」という言葉や自分の顔を覚えてもらえた時は何よりもうれしい気持ちになります。そのためにもしっかり勉強して、まずは介護福祉士に合格できるように頑張っていきたいです。

公開日:2022.03.31